2012年5月22日火曜日

アンビヴァリー石窟寺院 Ambivali Caves


◆所在地
インド共和国マハーラーシュトラ州

◆位置座標
N18.925641°, E73.416048°



より大きな地図で Ambivali Caves を表示

◆時代
3世紀?
サータヴァーハナ朝

◆種類
仏教石窟寺院

◆写真
https://picasaweb.google.com/107592494492193543612/AmbivaliCavesMaharashtraIndia?authuser=0&feat=directlink

◆概要
 アンビヴァリー石窟群は、サヒアードリー山脈を登ったところにあるローナーヴァラーからボール・ガートを経て、麓の町コーポーリーにいたり、そこからカルジャトを経由して北西に25km進んだところにある。サヒアードリー山脈のまさに山麓というべき位置で、周辺はサヒアードリー山脈本体や派生する山塊によって囲まれる。そうした地形の中を縫うように蛇行するチッラール川の河岸段丘上に石窟群は位置する。
 石窟群が開鑿されているのは小高い丘陵の麓で、他の石窟群にみられる山塊の中腹という特徴的な立地とは大きく異なっている。車で石窟群のある丘陵の縁辺までいたり、そこから斜面に設けられた階段を介して、石窟群のある河岸段丘面まで下りることができる。
 インド政府考古局の管理は及んでおらず、周辺住民によってヒンドゥー祠として転用されている。時期は特定できないが、遅くとも18~19世紀までにはヒンドゥー祠として転用されていたようで、石窟の前庭部には切石積の基壇が設けられ、石窟内部の本尊を祀る房室にも明らかに近年のものではない石造基壇が置かれている。
 ヒンドゥー祠として周辺住民に用いられる一方、雨季にはキャンプ地として多くの人が訪れるようだが、石窟正面には落書が書き込まれ、ゴミが散乱している状態にある。早急な保存処置が求められる石窟群の一つである。

0 件のコメント:

コメントを投稿